「……うっ、これ……出来るかな」
私は割り振られた係表を見ながら肩を落とす。
くじ引きで決まったんだけど、私は衣装係になってしまった。
お裁縫は苦手。
ママの花嫁修業でもボタンつけがあったけど、かなり残念な出来になってしまった……。
「大丈夫大丈夫! ほら、ここ見てみなよー」
二乃ちゃんは陽気な声で係表に指をさした。
「……“秋元 未央奈”(あきもと みおな)?」
「そう! この先輩、去年も衣装係だったんだけど、すごい上手くて売り物みたいって言われてたらしいわよ!」
なんでも、手芸部からスカウトされるほどの腕前らしい。
なるほど……。
それだけすごい人に教えてもらえたら、なんとか出来るかもしれない。



