「……うん。もうわかってるの。パパに反対されても、嘘つけないなって。私はずっと蓮くんのことが──」

「それはわかってるんだけど、即決されると傷つくんだよなぁー」


……ゲッ!!

もう何度も起きたこの展開。


「あれ、どうしたの? 今日は驚かないのー?」


ニコニコしながらドン引きする二乃ちゃんの顔を伺うのは、言うまでもなく理人先輩だ。


「さすがにもう驚くこともしませんよ! 逆にリアクションに困るんで、斬新な登場の仕方とかしてくださいよ!」

「ナチュラルな登場はお気に召さなかったかー」


どこがナチュラルなの……?