蓮くんの綺麗な髪が私に降り注いで、心臓がドキドキと加速を増していく。 「煽ってなんか、ない……」 「でも抵抗しないよね? なんで?」 「それ……は、」 なにか言わなきゃって思ってるのに、言葉が一切出てこなくて。 だけど、 「蓮くんだから……嫌じゃない……から」 恥ずかしさに負けて、顔を両手で隠しながら呟いた。 自分でもなんてことを言ってるんだろって思う。 「あっ……」 蓮くんの手が私の手を奪った。 再び視界は蓮くんでいっぱいになる。