「気の利いたセリフ考えても、毎日好きしか言えないみたい」 やばいだろこれ、なんて漏らしながら私を見る蓮くん。 「……それは、あの……本にそうやって書いてあったの……?」 「ん? これならまだ読んでないよ」 「なっ!? だって今、この本も難しそうって……」 「俺がそうしたいって思ったから言っただけ。毎日好きって言いたくなるから」 私は真っ赤になって固まるしかない。 「誰にも見せたくないくらい可愛いから、結婚したら嫉妬の毎日になる覚悟は今からしてる」 蓮くんの甘い言葉は止まらなくて。