若さんが運転する車に乗り込んで、私達は蓮くんの家へと帰った。


衝撃的な一日だったなぁ……。

あのパーティーで出会っていた男の子が理人先輩だったなんて。

まさか、数年の時を経て、婚約者として現れるとは誰も予想してなかったと思う。


頭の中をゆっくり整理しようとしたけれど、自宅に連れ戻されてからが大変だった。


「お嬢様。もう一度お尋ねしますが、誓って何もなかったのですね?」


この質問はもう三回目だ……。

リビングで向かい合うように座る私と若さん。