な、 なにごと……!? 「えっ? どうして……?」 だけど、次の瞬間、私の視界に飛び込んできた人物に目を見張った。 「歌鈴が犯罪級に可愛いのはわかるけど、勝手に連れ出さないでくんない?」 ここは理人先輩の家だというのに、現れたのは紛れもなく蓮くんで……。 微かに息を切らしていて、走ってきたのか制服が乱れている。 一体なにがどうなってるの!? 「あーあー。見つかっちゃった」 すっと私の隣に座っていた理人先輩が気だるそうに立ち上がる。