「楽しみだねー」


浮かれ気味の理人先輩と歩いていくと、今度は湖!?と思うよな大きな池がある。

周りには彫刻が並んでいて、花壇を庭師の方が手入れをしていた。


「おかえりなさいませ理人様」


ようやく辿り着いた入り口。

開かれたドアの向こうには、一列に並んだメイドさんと執事の方。

ペコりと会釈をして、私の家よりも圧倒的に広い玄関を通り、長い廊下を歩く。


「歌鈴ちゃん、こっち」


迷子にならないように理人先輩の後ろをついていくと……