理人先輩の自宅に入るなんて、いくらなんでも急展開すぎる。
「いいの? 帰っちゃって」
「申し訳ないですけど、私……」
「俺の親父と圭吾さんが同級生ってのは知ってるー?」
身をひるがえそうとした私の声を遮った。
「はい……パパとは電話で話したので」
「じゃあわかるよね? 婚約の話があるってのに、俺らが不仲じゃ親も心配になるんじゃないー?」
「っ、」
私はピタリと止まった。
電話では、パパに理人先輩と親しくしないって言ったけど。
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