「どうなってんのよ!」


翌日。

昼休みになると、二乃ちゃんの破壊力がありすぎる顔面に迫られていた。


「どうって……ちょちょっ、二乃ちゃん近いよ、落ち着いて!?」


私だって昨日のことは大パニックだよ。

今朝も目が覚めたら、蓮くんの腕の中で寝てるし……心臓に悪すぎる。

もちろん私が蓮くんのベットで眠っちゃったのがいけないんだけど。


「昨日のこと、ボーイズラブ疑惑事件なんて言われてるのよ!?」

「……それ、さすがにすごい変な噂になってない?」


この学校の有名人であるふたりの修羅場に、女子の騒ぐ声はずっと止まらなかった。