「……ううん!これくらいで疲れたなんて、根を上げたりしないよ!」
パパとママの帰国まで一ヶ月を切ってるもん。
「そういうとこ、変わんないよな。昔からなんだって諦めないで精一杯やるとこ」
「え? ひゃっ……」
突然、蓮くんが私の腕の下に手を差し込んで抱き上げた。
「れ、蓮くんっ、ちょっと……なにこれっ、降ろして!? 」
「お姫様抱っこってやつ」
「……違うよ、もう!」
口角を上げて、目を細くした蓮くんとの距離がぐんと近くなった。
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