「まさか……! わたしはなにも跨ろうなどと思ってませんし、奥様とも約束をしておりますので……!」 「掃除目的でって意味で言ったんだけど?」 「……」 若さん、完全にボケツ掘ってるよね……。 「……ゴホンッ! お嬢様! 寝室のシーツ交換は終わったのですか!?」 なぜか私に矛先が向いたので、急いで二階の寝室へ向かった。 「……はぁ、」 最近は理人先輩が現れてから目まぐるしい日々にさらに拍車がかかった気がする。 でも、どんなに慌ただしくても花嫁修業はしっかりこなさなきゃ!