「そんな綺麗な顔近づけちゃっていいの? 俺とキスしちゃうことになるよー?」 理人先輩は何ひとつ動じることなく蓮くんの顎を指でつまんだ。 「先輩こそ意地張ってると後悔すんじゃない?」 「全然ー? 余裕で口開けるから」 どちらも引くことなく繰り広げられる危ない展開に、私はハラハラしていた。 「ダメだよ先輩。口なんて開けたら、もっと深いキスしちゃいそうだから」 俺、止まんないよ?なんてからかう口調で、蓮くんは理人先輩の唇をなぞった。