【完】花嫁修業のため、幼なじみと極甘♡同居が始まります



次の日、事態は悪化した……。


「ここ、雰囲気いいね? 二乃ちゃんはどう思う?」

「これは一度でいいから泊まってみたいわねぇ」


二乃ちゃんと“クリスマスに行きたいデートスポット特集ガチ調査!”というインスタの記事を見ていた時のことだ。


「貸切にするからスイートルームに泊まる?」

「……」


もうすっかり聞き慣れた声を耳が拾った。


「何泊したいー? 歌鈴ちゃんのためなら二年先まで予約待ちのそのホテル抑えるよー?」

「また出たわね御曹司!! 」


唖然と口を開けている私の横から、大変失礼な態度で二乃ちゃんが突っ込んだ。