「あ、終わった?」 けど、蓮くんがギュッと私を抱きしめているせいで身動きが取れない。 「蓮くんっ、なんの真似……!? パパに怪しまれたらどうするの!」 「怪しまれるって?」 どんな顔をしてるか見えないけれど、悪びれた素振りはまるでなし……。 「……だ、だから、こんなことになってるってパパに……」 「俺と歌鈴が、幼なじみ以上なことしようとしてるって?」 「……!?」 「うん。やっぱり驚いた顔も可愛い」 フッと満足気にもらした笑みに、私の顔はじわりと熱くなった。