その推理は若さんと二乃ちゃんとしたけど、謎のまま。
「理人くん……なんて男の子いたかな?」
「幼い頃の理人くんはやんちゃで、イタズラっ子でね。今とは雰囲気がまるで違う。だから歌鈴が思い出せなくても無理はないよ」
「うーん。理人……理人……」
あっ……なんか思い出せそうかも?
『……音無歌鈴! こっちに来い!』
一瞬だけ脳裏に蘇ったのは、怒った顔をした男の子だった。
「もしかして、私に──」
ギリギリ思い出せそうなところで、私の身体は後ろから包まれた。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…