「……焦るって、そこかよ」 理人先輩が呆れ顔で蓮くんを見ている。 「そういう歌鈴を見ていいのは、俺と名村と墓穴掘るのが趣味な若さんだけなんだよね」 なぜか若さんと二乃ちゃんがふたり仲良く並んで「うむ」と頷いている。 仲裁に入ってはくれないらしい……。 てか若さん、いつもの「近いです!!」はここで言わないの!? 「ひゃあっ……!」 どうしようと思っていたら、蓮くんの手が私の顔にするりと伸びてきた。 半ば強引に自分の方へと向かせると……、