【完】花嫁修業のため、幼なじみと極甘♡同居が始まります



「あのっ! 若さん……! パパには私から話しますので、これからは歩いていきます!」


このやり取りも何度目かわからないくらい。


「しかし、それでは旦那様のご心労が……」

「大丈夫です……! パパにはわかってもらいますので……」


パパの心配性は尋常じゃないくらいなのだ。

だからこうして、断っても断っても若さんを私につけようとする。


「納得とはいきませんが、お嬢様の主張ですので受け入れるしかありませんね……」

「ありがとうございます、若さん!」

「とんでもこざいません。車を移動した後、わたしも徒歩で後ろからお供致しますので」

「……」


うん、やっぱり今日パパが帰ってきたらまた説得しなきゃ……。