「うん。そのつもり……だから、そのためにも花嫁修業を頑張って、パパとママに認めてもらいたいの!」 「ほーん。で、その花嫁修業の一環で作ったのがこちらのお弁当ってこと?」 「うぅ……」 私が作ったお弁当……らしきものに二乃ちゃんの痛い視線がささる。 卵焼きは焦げてるし、形は歪……。 蓮くんにお弁当をって思ったけど、失敗作だ。 「ねぇ、青葉くん。その卵焼き焦げてない!?」 窓際から聞こえてくる女子の声に私はハッとして目をやった。