ぐんっと近づいて、距離がゼロになりそう。


「蓮く……っ、」


キスされるかも……。

そんな予感に身体に力が入った私の唇を通り越して、


「結婚したら毎日一緒に入りたいってこと」


「……っ!?」


私の髪をすくうと、「忘れないでね花嫁さん」と……耳元で甘く囁いた。


そして、今にも溶けてしまいそうな私の頬にキスを落とすと、蓮くんは玄関を出ていった。

入れ代わるように入ってきた若さんは、悶える私を見て、


「チームE!ただちに医療班を……!」


今度は私が若さんに勘違いさせてしまったのだった。