【完】花嫁修業のため、幼なじみと極甘♡同居が始まります



「先に入りなよ」

「……いいの?」


ママのノートには『主様に一番風呂を』って書かれていたんだけど。


「いいよ」

「……ありがとう。じゃあ、お言葉に甘えて」

「って言いたいとこだけど、ダメ。これ読み終わったら行くから待ってて?」

「うん……って。え!? 待つ……?」

「そうだけど」

「私、ひとりで入るから……っ、それともやっぱり蓮くんが先にどうぞ!」

「は?」

「だって、一緒にお風呂に入ったのは子供の頃で……っ」


手をぶんぶん振り回す私に、蓮くんは不思議そうに眉をひそめた。