「ご……ごめんね蓮くん! すぐご飯の準備するから……って、蓮くん!?」
いきなり、キッチンに立つ私を後ろからギュッと抱きしめてきた。
ドキッ……と、おとなしかった心臓が大袈裟なくらい反応する。
「ちょっ、なに……してんのっ」
「不足しすぎて何も手につかないから」
「蓮く……髪、くすぐったい……」
首元に蓮くんの髪がふわりとかすめていく。
「若さんが自宅へ戻ったのをいいことに……もう!」
「ダメ?」
まるで甘えるような声のトーン。
こんな風に求められて、嫌だなんて思わない私はおかしいのかもしれない。



