カイルさんは、運転席からこちらに会釈する。
すぐに90度のお辞儀で応える若さん。
カイルさんは、一歩間違えたらヤバい人に見えかねない若さんとは真逆かも……。
「それ重くないの? 送ってくから乗りなよ」
「いえっ、大丈夫です……! ぜんぜん、これくらい自分で持てま……」
「ダーメ。可愛い歌鈴ちゃんに何かあったらどーすんの? ちゃんと家まで送ってくから安心して?」
そう言われても私は今蓮くんと同居中なわけで……。
なんて言おうかと言葉を探していると、
「申し訳ありませんが、これもお嬢様の課題でございますので、丁重にお断りさせて頂きます」



