長めのダークブラウンの髪はワックスで無造作にアレンジされている。 シルバーのピアスはつけたままだけど、さらに大人っぽい雰囲気を醸し出していた。 「どっちが好き? いつもの俺とこっち」 「……って言われても、理人先輩のことはあまり知らないですし」 「今はそうかもしれないねー?」 今は……? 窓から不敵な笑みを覗かせた理人先輩。 「理人様。大変恐縮ですが、その件はまだ口外禁止でございま──」 「わかってるよカイル。心配してくれんのは嬉しいけど、もっと俺のこと信用してよ」