「歌鈴が丁寧に作ってくれたからだろ? そういうとこにまた惚れる」


バチッと目が合って、蓮くんの微笑んだ表情に鼓動が大きく揺れた。


「俺に何回惚れ直させるつもり?」

「……っ、」


くしゃりと頭を撫でてくる蓮くんに、私は完全にドキドキしていた。

どうしよう……。

こういうこと言われて嬉しいって思ってる私がいる。


幼なじみとして思い出をもっと作りたいなんて、そんな控えめなこと言ってる余裕がなくなるくらい。


蓮くんに、私の細胞が反応してるんだ。