「あっ、コウくんおはよう」
「……おはよ」
朝食を作っていると、コウくんが眠そうに大きなあくびをしながらリビングにやって来た。
「コウくん、クマすごいよ?大丈夫?」
コウくんの目の下には大きなクマができていて、明らかに寝不足という顔をしている。
「誰かさんのせいで寝られなかった」
「誰かさんって……わたし?」
朝起きた時、すぐ隣にコウくんの顔があってびっくりした。
昨日は雷がすごくて、コウくんと一緒に寝たことを思い出したのと同時に、ずっとコウくんに抱きしめられながら寝ていたことに恥ずかしくなって、そっと起きてきた。
恥ずかしいけれど、隣に居られることが幸せで……
抱きしめてくれているのか嬉しくて。
それに、あのままコウくんのベッドにいたら、カッコよすぎるコウくんの寝顔に見とれてそこから動けなくなりそうだったから。



