レストランを出て、クリスマスプレゼント選び後半戦。
さっき見たお店を再びまわって見てみる。
コウくんが喜ぶもの。
コウくんが気に入って使ってくれそうなもの。
咲良ちゃんは「最後はちゃんと自分で決めた方がいいよ」と口出しはせず見守りながらついてきてくれている。
お財布なんかも毎日持ち歩くものだからいいよとアドバイスを受けたけど、いいものとなると値が張ってしまう。
アルバイトをしていないわたしが毎月のお小遣いから出すのはちょっと厳しい。
わたしでも手が届く範囲で、コウくんが使ってくれそうなのは……今のところセーターが最有力候補。
迷いすぎて決められないわたしは、セーター1本に絞って探してみることにした。
「ここのお店は比較的低価格のブランドだけど高見えするよ?」
そんな咲良ちゃんの魅力的なワードを聞いて、そのお店に入ろうとした時。
「……あっ」
「どうしたの?」
「ちょっとこっちのお店見てもいい?」
「うん、いいよ?」
ふと目に入った雑貨のお店。
わたしが全くジャンルの違うお店を選んだからか、咲良ちゃんは不思議そうにしていた。



