「アンドレアス殿下。お時間をいただけますでしょうか? グラナック博士を紹介します。それから、明日以降の作業についてご相談させてください」
ヴィルヘルムの陰から出て、割り込むようにぴしゃりと言い放つと、二人は驚いたような目をこちらに向けた。
「明日以降の作業とは?」
「マレイモの種芋を中心に、いろいろな種子や苗を持ってまいりましたが、まずは畑の調査が必要です。グラナック博士みずからの目で確認したいと。私もそれに同行するつもりです――できれば、殿下にもご足労いただきたいのですが」
レオンティーナの言葉に、アンドレアスは一瞬、考え込む顔になった。だがすぐに表情を変え、レオンティーナ以上にぴしゃりと返してくる。
「わざわざ俺が同行する必要もないだろう。勝手にやれ」
「――アンドレアス! レオンティーナはわざわざここまで――」
「ヴィルヘルム様!」
ヴィルヘルムに対しても、レオンティーナは引かなかった。今は、こんなところで争っている場合ではないのだ。
ヴィルヘルムの陰から出て、割り込むようにぴしゃりと言い放つと、二人は驚いたような目をこちらに向けた。
「明日以降の作業とは?」
「マレイモの種芋を中心に、いろいろな種子や苗を持ってまいりましたが、まずは畑の調査が必要です。グラナック博士みずからの目で確認したいと。私もそれに同行するつもりです――できれば、殿下にもご足労いただきたいのですが」
レオンティーナの言葉に、アンドレアスは一瞬、考え込む顔になった。だがすぐに表情を変え、レオンティーナ以上にぴしゃりと返してくる。
「わざわざ俺が同行する必要もないだろう。勝手にやれ」
「――アンドレアス! レオンティーナはわざわざここまで――」
「ヴィルヘルム様!」
ヴィルヘルムに対しても、レオンティーナは引かなかった。今は、こんなところで争っている場合ではないのだ。



