悪役令嬢は二度目の人生で返り咲く~破滅エンドを回避して、恋も帝位もいただきます~ 2

「あなたをやっかむ年寄り達は、あなたの足を引っ張ろうとするでしょうから。私は、あなたの味方になりたいと、そうお話をしようと思って」
「ありがとうございます」

 御前会議では、自分の無力さに打ちのめされた。だが、伯爵夫人が協力してくれるというのであれば、それは最大の好機となるだろう。

「こちらは、しばらく預からせていただくわ。お手紙を書くわね」
「よろしくお願いします……!」

 レオンティーナは、深々と頭を下げた。伯爵夫人に、協力を依頼することができてよかった。
 あとは、ヴィルヘルムと出かける準備を始めよう。
 

 屋敷に戻ったレオンティーナは、まずは母に報告に行った。
 それから、侍女のソニアと、ロニーという使用人を部屋に呼ぶ。

「陛下のご命令で、ターナジアに行くことになったの。それで、ソニアとロニーに一緒に来てもらいたいの。支度してくれる?」
「お、俺もですか……?」

 レオンティーナの言葉に、ロニーは驚いたように目を丸くした。