「たいそうな名誉だとは思いますが……私が御前会議に提出しようとしていた議題が、まだ提出できていないのです」
レオンティーナがまとめた資料をテーブルの上に出すと、伯爵夫人は目を丸くした。
「これは、レオンティーナ様がまとめたの?」
「私、御前会議に出たら、すぐに議題をあげることができると思っていたんです。でも、なかなかうまくいかなくて」
「それはそうかもしれないわね。あなたのことをやっかむ人も多いもの。私に見せてくれる? もし、議題として成立しそうであれば協力するわ」
「それを、お願いしたかったんです。伯爵夫人の領地までお願いに上がるべきだったのですが……」
せっかく伯爵夫人と対話する機会だったのに、皇宮に来たついでのようになってしまった。レオンティーナが眉を下げると、伯爵夫人は軽やかな笑い声をあげた。
「あなたが、どれだけ忙しくしているのか。私は知っているわ。だから、今日、皇宮にあなたが来ていると聞いて、会えたらいいと思ってこちらに来たの」
「……え?」
レオンティーナがまとめた資料をテーブルの上に出すと、伯爵夫人は目を丸くした。
「これは、レオンティーナ様がまとめたの?」
「私、御前会議に出たら、すぐに議題をあげることができると思っていたんです。でも、なかなかうまくいかなくて」
「それはそうかもしれないわね。あなたのことをやっかむ人も多いもの。私に見せてくれる? もし、議題として成立しそうであれば協力するわ」
「それを、お願いしたかったんです。伯爵夫人の領地までお願いに上がるべきだったのですが……」
せっかく伯爵夫人と対話する機会だったのに、皇宮に来たついでのようになってしまった。レオンティーナが眉を下げると、伯爵夫人は軽やかな笑い声をあげた。
「あなたが、どれだけ忙しくしているのか。私は知っているわ。だから、今日、皇宮にあなたが来ていると聞いて、会えたらいいと思ってこちらに来たの」
「……え?」



