「ならば、彼も同行させるがよい。私は、ヴィルヘルムの目とそなたの目で見た報告を聞きたいのだ。やってもらえるか」
レオンティーナは目を見張った。今まで、皇帝の命令で養護施設の運営に携わってきた。だが、皇帝の命令で皇都ロアを離れ、地方での仕事に携わる。
(陛下は……私を認めてくださった……? それとも試されているの……?)
御前会議に参加するようになっても、気のきいた発言などできなかった。養護施設の改革に関する議題だって、まだ上げることができていない。
「……私で、よろしいのでしょうか」
そう問いかける声が、みっともないくらいに震えている。胸が熱い。
皇帝がレオンティーナを認めているということを実感した喜びと、責任の重さにすくむ様な気持ちと。それはどちらもレオンティーナの本音だった。
「そなただから任せられると思っている」
「大役ですが……やらせていただきます」
心臓が、ドキドキしている。頭もくらくらしていた。だが、それはヴィルヘルムと一緒にいる時とは違うのだ。
「ヴィルヘルム、そなたもよいな」
レオンティーナは目を見張った。今まで、皇帝の命令で養護施設の運営に携わってきた。だが、皇帝の命令で皇都ロアを離れ、地方での仕事に携わる。
(陛下は……私を認めてくださった……? それとも試されているの……?)
御前会議に参加するようになっても、気のきいた発言などできなかった。養護施設の改革に関する議題だって、まだ上げることができていない。
「……私で、よろしいのでしょうか」
そう問いかける声が、みっともないくらいに震えている。胸が熱い。
皇帝がレオンティーナを認めているということを実感した喜びと、責任の重さにすくむ様な気持ちと。それはどちらもレオンティーナの本音だった。
「そなただから任せられると思っている」
「大役ですが……やらせていただきます」
心臓が、ドキドキしている。頭もくらくらしていた。だが、それはヴィルヘルムと一緒にいる時とは違うのだ。
「ヴィルヘルム、そなたもよいな」



