本当に、ギルベルトは歴史について調べるのが好きらしい。ウルスラでの戦いは、記録に残っているだけで二十回を超えるというウルスラをめぐる争い。
その一つひとつについて、彼は詳しく教えてくれた。レオンティーナが興味を示したというのが、それほどに嬉しかったのだろうか。
いつもは物静かな彼の瞳は興奮に輝き、レオンティーナの方に身を乗り出すようにして、話をする様は、年相応に見えた。
レオンティーナとしても、自分の知らなかった新しい世界への扉を開いてもらえるのは新鮮だった。
けれど、楽しい時間はあっという間に過ぎて行って、帰らねばならない時間となってしまう。
「また、誘ってもいいかな?」
「誘っていただけたら嬉しいです……ヴィルヘルム様や、ルイーザ様も。きっとおふたりとも興味あると思うんです」
「そ、そうだね……」
一瞬ギルベルトは表情を曇らせたけれど、それから、さほどたたないうちに、ヴィルヘルムとルイーザも加わるようになったのだった。
◇ ◇ ◇
レオンティーナとヴィルヘルムが皇帝に呼び出されたのは、それから二週間ほどが過ぎたあとのことだった。
その一つひとつについて、彼は詳しく教えてくれた。レオンティーナが興味を示したというのが、それほどに嬉しかったのだろうか。
いつもは物静かな彼の瞳は興奮に輝き、レオンティーナの方に身を乗り出すようにして、話をする様は、年相応に見えた。
レオンティーナとしても、自分の知らなかった新しい世界への扉を開いてもらえるのは新鮮だった。
けれど、楽しい時間はあっという間に過ぎて行って、帰らねばならない時間となってしまう。
「また、誘ってもいいかな?」
「誘っていただけたら嬉しいです……ヴィルヘルム様や、ルイーザ様も。きっとおふたりとも興味あると思うんです」
「そ、そうだね……」
一瞬ギルベルトは表情を曇らせたけれど、それから、さほどたたないうちに、ヴィルヘルムとルイーザも加わるようになったのだった。
◇ ◇ ◇
レオンティーナとヴィルヘルムが皇帝に呼び出されたのは、それから二週間ほどが過ぎたあとのことだった。



