レオンティーナに聞かせるつもりではなかっただろう。けれど、彼らの声は的確にレオンティーナの耳まで届いた。
(……そうよね、そう思われても仕方ないわ)
御前会議に張り切って出席したのに、口を開くことさえできなかった。肩を落とした時、父が扉から出てくる。
「やあ、ティーナ。ここで待っていてくれたんだね」
「お父様と一緒に帰ろうと思っていたのです……」
多数の人の目があるから、いつも家でしているように父に抱き着いたりはしない。淑(しゅく)女(じょ)らしい態度を貫く。
大公家の馬車まで戻って初めて、気を緩めることができる。
「どうしたんだね、ティーナ」
父は、レオンティーナのことを愛称で呼ぶ。それは、子供のころからずっと変わらなかった。
「いえ、たいしたことはないんです。ただ……私は無力だと思って」
レオンティーナが用意していた議題は、新しい学校制度の制定についてだった。
(……そうよね、そう思われても仕方ないわ)
御前会議に張り切って出席したのに、口を開くことさえできなかった。肩を落とした時、父が扉から出てくる。
「やあ、ティーナ。ここで待っていてくれたんだね」
「お父様と一緒に帰ろうと思っていたのです……」
多数の人の目があるから、いつも家でしているように父に抱き着いたりはしない。淑(しゅく)女(じょ)らしい態度を貫く。
大公家の馬車まで戻って初めて、気を緩めることができる。
「どうしたんだね、ティーナ」
父は、レオンティーナのことを愛称で呼ぶ。それは、子供のころからずっと変わらなかった。
「いえ、たいしたことはないんです。ただ……私は無力だと思って」
レオンティーナが用意していた議題は、新しい学校制度の制定についてだった。



