アンドレアスもベルンハルトも、皇帝の誕生日に参加は許されていない。彼らは領地から、皇帝に誕生日の贈り物と手紙を届けてきた。
(ヴィルヘルム様達はもう、贈り物を届けられたかしら)
バルダート大公家からは、滋(じ)養(よう)強(きょう)壮(そう)によいとされるハーブティーを誕生日の贈り物として捧げることになっている。バルダート大公領はいまやマレイモの産地であるのと同時に、質のよいハーブティーの産地になりつつあった。
皇帝の誕生日には、各領地の特産物を捧げるというのが、現皇帝の希望だ。
財はあっても、領地は持たないという貴族の場合は、美しい宝石やその宝石をはめ込んだ剣、美術品などが贈られるらしい。
(私の刺繍した靴下、気に入ってくださればいいのだけれど)
レオンティーナと皇族との距離があまり近くない方がいいだろうと、領地で暮らしていた時期もあるが、今のレオンティーナは皇帝一族とは親しく行き来するようになっている。
大公家の娘は、刺繍した品を皇帝に贈るのが習わしなのだ。これは、皇女も同じ。
(ヴィルヘルム様達はもう、贈り物を届けられたかしら)
バルダート大公家からは、滋(じ)養(よう)強(きょう)壮(そう)によいとされるハーブティーを誕生日の贈り物として捧げることになっている。バルダート大公領はいまやマレイモの産地であるのと同時に、質のよいハーブティーの産地になりつつあった。
皇帝の誕生日には、各領地の特産物を捧げるというのが、現皇帝の希望だ。
財はあっても、領地は持たないという貴族の場合は、美しい宝石やその宝石をはめ込んだ剣、美術品などが贈られるらしい。
(私の刺繍した靴下、気に入ってくださればいいのだけれど)
レオンティーナと皇族との距離があまり近くない方がいいだろうと、領地で暮らしていた時期もあるが、今のレオンティーナは皇帝一族とは親しく行き来するようになっている。
大公家の娘は、刺繍した品を皇帝に贈るのが習わしなのだ。これは、皇女も同じ。



