御前会議が終わり、部屋を出たところでレオンティーナは声をかけられた。
「お待たせしてしまって、申し訳ありませんわ。レオンティーナ様。今回のこと、私達にとっては追い風になると思います」
そう声をかけてきたのは、レオンティーナが力を借りたユエラ伯爵夫人だ。レオンティーナの教育制度改革問題を議題に上げるべく、協力者を得ることに成功したそうだ。
「……これで、次の御前会議には議題に乗りますわ。今日の報告も見事でしたし、レオンティーナ様は、また一段と成長されましたね」
「そう……でしょうか」
正面切って誉められると、どうしたってくすぐったくなる。レオンティーナがうつむくと、伯爵夫人はにこやかな表情のまま続けた。
「ええ。老人の中には苦々しく思っている方もいらっしゃるようですけれども……陛下も、レオンティーナ様を大切になさっていますものね。ヴィルヘルム殿下と、ターナジアに派遣されたのも、お二方の力を確認したいということでしょう」
「陛下のご期待を、裏切らなくてよかったと思っています。初めてのことですから……」
「ヴィルヘルム殿下がいらっしゃるのですから、大丈夫ですわ」
「お待たせしてしまって、申し訳ありませんわ。レオンティーナ様。今回のこと、私達にとっては追い風になると思います」
そう声をかけてきたのは、レオンティーナが力を借りたユエラ伯爵夫人だ。レオンティーナの教育制度改革問題を議題に上げるべく、協力者を得ることに成功したそうだ。
「……これで、次の御前会議には議題に乗りますわ。今日の報告も見事でしたし、レオンティーナ様は、また一段と成長されましたね」
「そう……でしょうか」
正面切って誉められると、どうしたってくすぐったくなる。レオンティーナがうつむくと、伯爵夫人はにこやかな表情のまま続けた。
「ええ。老人の中には苦々しく思っている方もいらっしゃるようですけれども……陛下も、レオンティーナ様を大切になさっていますものね。ヴィルヘルム殿下と、ターナジアに派遣されたのも、お二方の力を確認したいということでしょう」
「陛下のご期待を、裏切らなくてよかったと思っています。初めてのことですから……」
「ヴィルヘルム殿下がいらっしゃるのですから、大丈夫ですわ」



