さらに、地図の上にはメモも張られている。メモは地図の上だけではなく、壁面の空いている場所にも山のように貼られていた。
「レオンティーナ様、こちらの報告書はどうしますか?」
「順調そう?」
レオンティーナの机の側に置かれている自身の机から、ソニアが声をかけてくる。
レオンティーナが目を通す必要がないと判断すれば、ソニアが処理をするから、これは確認した方がいいかもしれないという提案だ。
「はい。グラナック博士も、一度目の収穫を終えたらこちらに戻ってくるそうです」
「軽く目を通すから、右の棚に置いてくれるかしら」
「かしこまりました」
順調だとソニアが判断したのなら、急ぎではないだろう。今日の夕方にでも目を通すことにしよう。
そう決めて、レオンティーナは壁に目をやる。レオンティーナの正面に張られているのは、帝国全土と周辺諸国までが描かれている地図だ。
(ザリロッド王国が、何も動きを見せないというのは……おかしいと思うのだけれど……)
「レオンティーナ様、こちらの報告書はどうしますか?」
「順調そう?」
レオンティーナの机の側に置かれている自身の机から、ソニアが声をかけてくる。
レオンティーナが目を通す必要がないと判断すれば、ソニアが処理をするから、これは確認した方がいいかもしれないという提案だ。
「はい。グラナック博士も、一度目の収穫を終えたらこちらに戻ってくるそうです」
「軽く目を通すから、右の棚に置いてくれるかしら」
「かしこまりました」
順調だとソニアが判断したのなら、急ぎではないだろう。今日の夕方にでも目を通すことにしよう。
そう決めて、レオンティーナは壁に目をやる。レオンティーナの正面に張られているのは、帝国全土と周辺諸国までが描かれている地図だ。
(ザリロッド王国が、何も動きを見せないというのは……おかしいと思うのだけれど……)



