お互いに恥ずかしくなってきて、柊斗の顔が見れなかった。
何この会話!?早く終わって。
「うん、いいよ!ありがとう!柊斗ってばイケメンだよね!」
そりゃそうだ。
この柊斗は特に格好いい。
普段を知っているからかもしれないが、ギャップっていうものに惹かれてしまう。
きっと同じ学校の人が執事の柊斗を見たら同じことを思うわね。
「お嬢様、そろそろお時間です」
「はーい。今行くわ」
使用人の一人が呼びに来た。
そういえばドレスの寸法を合わせる約束をしていたんだっけ。
私はお父様にお辞儀をして、部屋を退出した。
「失礼しました」
「では私もこれで…」
「柊斗は待ってて。話があるから」



