柊斗は部屋を出ていくと、小さくガッツポーズをした。 お父様、グッショブ!! 久しぶりに見たかったのよね、柊斗の制服姿! 「柊斗、ますますイケメンになったね」 「でしょ!!」 私は自慢げに鼻をならした。 お父様は柔らかな微笑みを向けて、私を疑うように凝視してきた。 私と柊斗のこと、疑ってるわね。 何にもないこともなくもないけど、疑われるような仲じゃないはずよ! きっと、多分。 「美桜は柊斗のこと異性として意識してる?」 「えっと………」