「確かに私たちは家柄にとらわれすぎていましたわ。私たちも立派な女性。恋愛を家に決められる筋合いはありませんわね」
「それもそうですね!」
半分ぐらいの人がそれに納得し、もう半分の人が納得いかない様子だった。
いつの間にか優花さんの周りには人が集まっていて楽しそうに話していた。
理解ある人がいてよかったですわ。
「皆様、そろそろお時間ですわよ」
「そうだったわね。ティーパーティーを楽しみましょう!」
「はい!」
例年は忖度だらけの社交界のようなお堅いティーパーティーだったという。
だけど今年は誰もが打ち解け合い、仲睦まじく楽しいものとなっていた。
けして全員が優花さんの言い分に納得しているわけではないと思うけど、いつか私たちが自由に恋愛出来る日がくるといいわね。
そう思いながら、ミルクティーを口に運んだ。



