「あの、優花さんは何歳の時に口づけをしましたか」
「十二歳かな」
「じ、じゅっ!?……え?」
「かーくんとは七歳の時に知り合って、というかうちに来て、そこからどんどん仲良くなったんだ」
私と柊斗みたいね。
「かーくんね、私とは主従関係にあるからって自分の気持ち抑えてたらしいの。でも、私が襲っちゃったから、我慢の糸が切れたみたいで」
「え、お?」
「あ、軽くキスしただけだよ!?」
なんですか、軽くって!
そんな軽いノリで口づけを済ませていいんですか!?
「そしたら毎日キスの嵐で。親にバレたときはちょっとだけドキドキした」
なんですか、口づけの嵐って。
私にはついていけないみたいです。



