身動きできなかったが、できるだけ首を動かして振り向き、柚月に言った。
「あ、あの、風邪ひかれますよ?」
「大丈夫だ。
そんなに寒くないから。
なんかラッコを抱っこしてるみたいで、あったかい……」
と柚月は目を閉じ、呟いた。
柚月さん、ラッコ抱っこしたことあるんですか、と思ったが。
たぶん、二人で海老みたいな体勢でひっついているのが、なんとなく、二体のラッコがひっついてるみたいな感じがするのだろう。
「なんかいい夢見てたんだが、覚えてないな……」
そう呟くように柚月が言う。
「そういえば、私も見てました、夢」
とひなとが言うと、柚月が、
「どうした。
また、徳川の将軍が出てきてたのか」
と訊いてきた。
いえ、違いますよ、と言って、ひなとはさっきまで見ていた夢を語る。
「あ、あの、風邪ひかれますよ?」
「大丈夫だ。
そんなに寒くないから。
なんかラッコを抱っこしてるみたいで、あったかい……」
と柚月は目を閉じ、呟いた。
柚月さん、ラッコ抱っこしたことあるんですか、と思ったが。
たぶん、二人で海老みたいな体勢でひっついているのが、なんとなく、二体のラッコがひっついてるみたいな感じがするのだろう。
「なんかいい夢見てたんだが、覚えてないな……」
そう呟くように柚月が言う。
「そういえば、私も見てました、夢」
とひなとが言うと、柚月が、
「どうした。
また、徳川の将軍が出てきてたのか」
と訊いてきた。
いえ、違いますよ、と言って、ひなとはさっきまで見ていた夢を語る。



