緒方は、
「お疲れ」
とすごい勢いでやってきた柚月に言い、
「今、ひなとの夢の話を聞いてたんだよ」
と教えていた。
「明け方の夢は予知夢だとか言うからな」
と緒方は言う。
ひなとは一生懸命、その夢を思い出しながら、二人に伝えてみた。
「壮大なアドベンチャーだったんですよ。
最後に、エジプトの図書館みたいなところにたどり着いたんです。
そこには、ズラッとガラスケースに入った本が展示されていました。
すると、本棚の陰から白馬に乗った人が現れました」
「……待て。
図書館の中だろ、それ」
と言う柚月に、いや、夢ですから、とひなとは思っていた。
だがまあ、この時点で予知夢の可能性はかなり低くなっていた。
「お疲れ」
とすごい勢いでやってきた柚月に言い、
「今、ひなとの夢の話を聞いてたんだよ」
と教えていた。
「明け方の夢は予知夢だとか言うからな」
と緒方は言う。
ひなとは一生懸命、その夢を思い出しながら、二人に伝えてみた。
「壮大なアドベンチャーだったんですよ。
最後に、エジプトの図書館みたいなところにたどり着いたんです。
そこには、ズラッとガラスケースに入った本が展示されていました。
すると、本棚の陰から白馬に乗った人が現れました」
「……待て。
図書館の中だろ、それ」
と言う柚月に、いや、夢ですから、とひなとは思っていた。
だがまあ、この時点で予知夢の可能性はかなり低くなっていた。



