「えーっ。 なにやってんの? 部屋に呼んでおいて、そのままなにもせずに帰したの?」 と柚月は社食で水橋に説教されていた。 俺の周りには鬼畜しかいないのか……と柚月は思う。 「いや、そんなの、ひなとちゃんに失礼だろ。 ねえ、ひなとちゃん」 と水橋はトレーを手に、たまたま横を通りかかったひなとに向かって言い出した。 本人に話すなーっ。 「なんのお話ですか?」 と言うひなとに、 「……なんのお話でもない」 と低く柚月は言う。