「201号室に灯りがつくのは、第一金曜日か。 もうすぐじゃないですか。 どきどきしますねっ」 ひなとは珍しく帰りのバスで柚月と一緒になった。 ふたりで一番後ろの広い座席に座る。 「どきどきしてどうすんだ。 殴り込むのか、201に」 「いやいや、そっと窺うんですよ」 と言ったのだが、 「バーベキューやりながら、そっとか」 とぼんやりと言われる。 なにか気もそぞろなようですが、柚月さん。 どうしました? とひなとは、ひょいと顔を窺ったが、ひょいと背けられる。