「ひなと、今度、遊びに行っていい?」 お昼休みが終わってそれぞれの部署に戻るとき、柚月はそう言って、雅士がひなとに話しかけているのを見た。 もしや、モテるのだろうか、このハムスター。 いやいや。 そんなはずはない。 見た目はちょっとあれだが、中身はこれだし、と思ったとき、 「なあなあ」 と水橋が話しかけてきた。 「お前、ひなとちゃんと隣の部屋なんだよな? なんか進展してんの?」