「柚月くんもいいわよねえ。
可愛くて」
とお局様たちが今度は柚月を批評しはじめる。
可愛いと来たか、と惟子と目を合わせ、苦笑いする。
さすがだ。
我々は恐れ多くてそんなこと、とても言えないが。
見た目はそんな風ではないが、性格的には、確かに可愛いときもあるんだが、柚月さん、と思ったとき、春日が言った。
「入社当初はもっと可愛かったわよね、柚月くん。
平気で社長にも噛みつく、やんちゃ坊主って感じで」
「でもあれで社長に気に入られたのよね。
怖いもの知らずで純粋だったわー」
「も、もっと聞かせてくださいっ」
とお局様たちの話に、惟子と二人、身を乗り出したときには、すでに柚月は逃亡していた。
可愛くて」
とお局様たちが今度は柚月を批評しはじめる。
可愛いと来たか、と惟子と目を合わせ、苦笑いする。
さすがだ。
我々は恐れ多くてそんなこと、とても言えないが。
見た目はそんな風ではないが、性格的には、確かに可愛いときもあるんだが、柚月さん、と思ったとき、春日が言った。
「入社当初はもっと可愛かったわよね、柚月くん。
平気で社長にも噛みつく、やんちゃ坊主って感じで」
「でもあれで社長に気に入られたのよね。
怖いもの知らずで純粋だったわー」
「も、もっと聞かせてくださいっ」
とお局様たちの話に、惟子と二人、身を乗り出したときには、すでに柚月は逃亡していた。



