「ちょうどよかったっ。
とってきたんですよ、近世のノートっ」
いや、だからそれはいいって……と思ったのだが。
もしや、遠い実家にわざわざ帰ってとってきてくれたのだろうかと思い、
「あ、ありがとう」
と言うと、つり輪女は、
「でもそれが、見てみたら、ほとんど書いてなくてー」
と笑いながら、ノートを鞄から出して渡してくる。
「大丈夫。
なんか予想通り」
と言いながら、受け取ると、つり輪女が、
「あ、今日、珍しく空いてますね。
座っていいですか?」
と訊いてきた。
「い、いいけど……」
と言うと、ありがとうございますっ、と言って、三人が一緒に惟子のいる一番後ろの長い座席に座ってくる。
とってきたんですよ、近世のノートっ」
いや、だからそれはいいって……と思ったのだが。
もしや、遠い実家にわざわざ帰ってとってきてくれたのだろうかと思い、
「あ、ありがとう」
と言うと、つり輪女は、
「でもそれが、見てみたら、ほとんど書いてなくてー」
と笑いながら、ノートを鞄から出して渡してくる。
「大丈夫。
なんか予想通り」
と言いながら、受け取ると、つり輪女が、
「あ、今日、珍しく空いてますね。
座っていいですか?」
と訊いてきた。
「い、いいけど……」
と言うと、ありがとうございますっ、と言って、三人が一緒に惟子のいる一番後ろの長い座席に座ってくる。



