オフィスラブはじまってました


 

 で、結局、全員で日当たりのいいラグに腰を下ろし、田中の淹れてくれた珈琲をいただいていた。

「一体、田中さんとひなとの間になにがあったんですか?」
と柚月が訊いている。

 田中はチラとひなとを見たあとで、目を閉じ、溜息をついて言った。

「あれは高校三年の春だった。
 そろそろ受験勉強に本腰を入れるから、部活を引退しようかという頃。

 俺は、ひなとに告白した」

 ええっ!?
とひなとと柚月は身を乗り出す。

 そうなのかっ?
という目で柚月がひなとを見、

 そうなんですかっ?
という目でひなとが柚月を見た。

「……いや、田中さんに訊けよ」
と柚月が言う。

 すみません……。

 柚月さん、なんでもご存知なので、つい……とひなとは思っていた。