窓の近くに寄ると、
「そうか。
田中さんは出て来られなかったのか」
と言う隣の檜村柚月の声がもれ聞こえてくる。
「それは残念だな。
一緒に呑んでみたかったのに」
と言う柚月の声に、
ああ、残念だっ、と田中も思っていた。
そうっと窓を開けてみると、煮込んだ野菜の匂いに混ざり、肉の焼けるいい匂いまでしはじめた。
そこに通りかかったウォーキング中のご夫婦が柚月たちから肉とビールをもらったようで。
「いやあ、申し訳ないねえ」
とおじさんが笑い、
「あなた、呑みすぎですよ。
ごめんなさいね。
あとでビールでも差し入れますね」
と奥さんが言って。
みんなが、いえいえ、ははははと笑い合っている。
楽しそうだっ。
混ざりたいっ。
おのれっ、秋本ひなとめっ。
お前のせいで混ざれないじゃないかっ!
「そうか。
田中さんは出て来られなかったのか」
と言う隣の檜村柚月の声がもれ聞こえてくる。
「それは残念だな。
一緒に呑んでみたかったのに」
と言う柚月の声に、
ああ、残念だっ、と田中も思っていた。
そうっと窓を開けてみると、煮込んだ野菜の匂いに混ざり、肉の焼けるいい匂いまでしはじめた。
そこに通りかかったウォーキング中のご夫婦が柚月たちから肉とビールをもらったようで。
「いやあ、申し訳ないねえ」
とおじさんが笑い、
「あなた、呑みすぎですよ。
ごめんなさいね。
あとでビールでも差し入れますね」
と奥さんが言って。
みんなが、いえいえ、ははははと笑い合っている。
楽しそうだっ。
混ざりたいっ。
おのれっ、秋本ひなとめっ。
お前のせいで混ざれないじゃないかっ!



