「あら、アイリーシャ嬢。あなた、魔力を暴発させたことがあるのでしょう? 王宮に来て、問題ないの?」
不意に話に割り込んできたのは、アイリーシャは見たことのない少女だった。アイリーシャと同じくらいの年齢だろう。
見事な金髪に青い色の瞳。薔薇色のドレスがよく似合っている。気の強そうなツリ目が、真正面からアイリーシャを見つめてきた。
「……問題ないわ。ミカル先生から、許可は頂いているもの」
この少女は誰だろう。アイリーシャにいろいろ思うところがありそうである。
「あなたのような人が、この王宮にいるなんて信じられないわ」
ふん、と鼻を鳴らされてもアイリーシャは動じなかった。こういう手合いには、前世で何度も出会っている。
田舎に引っ込んでぽやぽや暮らしていたのは否定しないけれど、一方的に言われたことを、はいそうですかと受け入れるほど甘い性格をしているわけでもない。
アイリーシャはすぅっと息を吸い込んだ。
「ええ……陛下からご招待いただきましたもの」
口調は、あくまでも穏やかに、丁寧に。
不意に話に割り込んできたのは、アイリーシャは見たことのない少女だった。アイリーシャと同じくらいの年齢だろう。
見事な金髪に青い色の瞳。薔薇色のドレスがよく似合っている。気の強そうなツリ目が、真正面からアイリーシャを見つめてきた。
「……問題ないわ。ミカル先生から、許可は頂いているもの」
この少女は誰だろう。アイリーシャにいろいろ思うところがありそうである。
「あなたのような人が、この王宮にいるなんて信じられないわ」
ふん、と鼻を鳴らされてもアイリーシャは動じなかった。こういう手合いには、前世で何度も出会っている。
田舎に引っ込んでぽやぽや暮らしていたのは否定しないけれど、一方的に言われたことを、はいそうですかと受け入れるほど甘い性格をしているわけでもない。
アイリーシャはすぅっと息を吸い込んだ。
「ええ……陛下からご招待いただきましたもの」
口調は、あくまでも穏やかに、丁寧に。


