その先、枝に隠れるようにしてヴィクトルがいた。
「兄様見つけた!」
「なんで、見つかるんだろうな」
「私が、兄様のこと大好きだからよ!」
そう言うと、兄はご機嫌になった。
はっきり言ってちょろい。けれど、嘘はついていないし、長兄のルジェクと次兄のノルベルトも同じようなものだ。
「じゃあ、次はリーシャの番だぞ」
「うん!」
アイリーシャは、隠れるふりをしてヴィクトルの後ろにつく。さて、兄はアイリーシャが後ろについているのにいつ気づくだろう。
こうして遊んでいる中で、日々スキルを鍛えていくのである。あとで、長兄にも頼むことにしよう。
◇ ◇ ◇
初夏の頃、首都デスキアではラベンダー祭りが開かれる。
ラベンダーは軟膏に入れてもいいし、虫よけにも使える。寝る時、枕元にポプリを置いておけば、安眠が約束されるというわけで、重宝されているのだ。
この祭りの期間は、ラベンダー色の品を身に着けたり、ラベンダーの香りをまとったりする。
もともとは、春の女神に花を捧げ、秋までの間に豊かな実りを期待して祈りをささげるものだったらしい。
「兄様見つけた!」
「なんで、見つかるんだろうな」
「私が、兄様のこと大好きだからよ!」
そう言うと、兄はご機嫌になった。
はっきり言ってちょろい。けれど、嘘はついていないし、長兄のルジェクと次兄のノルベルトも同じようなものだ。
「じゃあ、次はリーシャの番だぞ」
「うん!」
アイリーシャは、隠れるふりをしてヴィクトルの後ろにつく。さて、兄はアイリーシャが後ろについているのにいつ気づくだろう。
こうして遊んでいる中で、日々スキルを鍛えていくのである。あとで、長兄にも頼むことにしよう。
◇ ◇ ◇
初夏の頃、首都デスキアではラベンダー祭りが開かれる。
ラベンダーは軟膏に入れてもいいし、虫よけにも使える。寝る時、枕元にポプリを置いておけば、安眠が約束されるというわけで、重宝されているのだ。
この祭りの期間は、ラベンダー色の品を身に着けたり、ラベンダーの香りをまとったりする。
もともとは、春の女神に花を捧げ、秋までの間に豊かな実りを期待して祈りをささげるものだったらしい。


